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[コメント] ローズマリーの赤ちゃん(1968/米)

モダンホラーの原点とも言えるレビンの作品を鬼才ポランスキー監督が隙無くソリッドに描いた名作。古いアパート、妊婦、隣人たちなどミステリアスな題材がすべて調和をなしている。当時のフィルム映像というのがまた絶妙の雰囲気を醸していたり。痩せぎすで大きな瞳のファローも適役!。
TOBBY

原作の時点で発想が素晴らしく、完成されているとはいえ、2時間弱の映像にきちっと世界観を創りあげた監督の手腕は見事。この手のジャンルの作品で30年以上経っても未だに話題に上るカルトな人気を持ち続けているところに完成度の高さと作品の持つ衝撃度が伺える。原作者のレビンは文学的視点で見ると微妙なのだが映画製作サイドから見るとかなり魅力的な作家らしく幾つもの作品が映画化され、すべてがスマッシュヒットしているのは凄い。感傷的なミステリーの『死の接吻』、モダンホラーなサスペンス・スリラー『ブラジルから来た少年』、スタイリッシュな『硝子の塔』など作者を知らずに観た後でレビンと知って個人的に改めてリスペクトした過去あったり。彼がこのジャンルを開拓したからキングクーンツらが続き、この映画があったから『レガシー』、『オーメン』、『シャイニング』、『エンゼルハート』、『ディアボロス』、『ナインスゲート』など名作が誕生したとも言えます。この作品は真夜中より、昼下がりに一人でボケッと観たりする方が精神性に訴えて怖さが倍増。ちなみに「ローズマリーの息子」なる作品もレビンは執筆していますので読んでみては?。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)Orpheus kawa[*] Shrewd Fellow

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