[コメント] シベリアの理髪師(1999/仏=露=伊=チェコ)
邦題の題字を書いた黒柳徹子はどんなつもりで引き受けたのか。[三百人劇場]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前半はひたすらドタバタ一本やり、後半はずっと同じ調子(良く言えば緊迫した展開だが、つまりは観客に余分な緊張を強いている)。演出にメリハリがない。これで2時間40分以上も引き延ばされてはかなわん。
そのくせ、肝心なところで必要な説明がごっそり欠けている。求婚するアンドレイにジェーンが話す身の上話の内容も唐突だし、そもそもラドロフがジェーンに惚れていく過程が描かれておらず、いきなり「これからプロポーズする」と言われては、アンドレイのみならず我々観客も「え? 何で?」としか言いようがない。
何よりあの「The Barber of Siberia」とやらは一体何だ。まるで「タイムボカン」シリーズ(この名を聞いて懐かしがる人は多分私と同世代だろう)に出てくるような出来損ないのマシンと変わらない造型ではないか。前途有望な士官の運命と引き換えに貴重な金を投資して、出来上がった代物がこんなものだとは、大公もさぞやガッカリしたに違いない。
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