[コメント] ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)
ミュージカルシーンは見事だが、目隠しである事に変わりはない。ストーリーは陰うつなエゴとエゴのドッヂボール。終幕前にキャストが舞台からひっこんでしまい、ひとり客席に取り残されてしまった感じ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「かまわないで!子供に遺伝したのは全部私のせいよ」 「遺伝してしまう事、仕事に支障がきたすくらい目が悪い事、父親にお金を送っている事、子供にショックを受けさせないために私はウソをつき続けるの」 「とにかくこんな私にかまわないで」 「真実は私があの世に持っていってしまうけれど、先生あの子の目を直してね。」
「オレを撃て!」
(以上は要約です。)
ぜんぶエゴ。すくいようのないエゴ。
心を固く閉ざし(よりによってヤツだけに!)、全部背負い込んでいく。それが「彼女の選んだ生き方」と描く悪趣味にはついて行けませんでした。
息子がちゃんと手術を受けられたのか、お金の返却を求められなかったのか (もしくはそれにまつわる裁判に勝てたのか)。息子を愛する「エゴ」ゆえに終幕2曲前に退場してしまった彼女に、その幸せを語る資格があるのか?
明るい未来を思い描く事は、とてもできませんでした。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。