[コメント] 灰とダイヤモンド(1958/ポーランド)
好きな娘ができた。これ以上に素敵な理由がある?マチェク...。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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シチュカのような革命家は、いずれは共産党からも追われていただろう。 こうした、どちらからも”厄介者”といわれる人たちが消されると、結果としては臨時政府の体制は完全にスターリン主義のそれとなり、当時地下活動をしていたブルジョア亡命政府は自分のクビを絞めると同時に、祖国の解放さえも遠ざけてしまった。 そんないたたまれない状況を、アンジェイ・ワイダは描き出したかったのかもしれない。と、勝手な想像をしてみる。
恋も知らず、殺伐とした世界を生きながら、彼も、祖国の解放を夢見た若者の一人だったのだ思うと、ゴミの中でちっぽけに死んでいくマチェクのすすり泣きが、あまりにも切ない。 このラストシーンの向こう側に、私は、瞬きするような束の間、革命を経験し、完全な独立を目前にして敗れた人たちの、悔しさが染み出している気がして、胸が締め付けられる。
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