[コメント] 荒野の決闘(1946/米)
もしこの映画が、その最後の一瞬のためにある映画なのだとしたら、「荒野の決闘」として知られる本作は、なんとロマンティックな映画だろう。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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異性を好きになった経験が乏しいために、自分で自分の感情がなんだか分からない。当然ながら、それを表現する言葉を自分で持たない。「あなたの名前が好きだ」は、思わず口にした、彼のこの上ない愛の告白なのだが、彼には自分でそれが分からない。だからさっさと去っていく。観ているわれわれには、もちろん言われたクレメンタインにも、それが分かる。それだけに、彼の想いの純粋さが一層切なく哀しい。
もしこの映画のすべてが、この最後の瞬間のためにあるのだとしたら(なんとなくそんな気のするわけだが)、「荒野の決闘」として知られる本作は、なんとロマンティックな映画だろう。
13/11/11記
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