[コメント] アンジェラの灰(1999/米=アイルランド)
”あの子供時代を、よく生き延びられたものだと思う”としみじみ言われると、そういや、そうだったのかもという気もする。
現在と比べれば、ずっと安心して子供を育てられる環境にありながら、貧しさのために、早死にする子供は多かったのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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小さい我が子の命の火が消えていくのを見守ることしか出来ない無力感に打ちのめされたアンジェラ(エミリー・ワトソン)の狂気のような喪失感があまりに痛々しく伝わる場面に何度も遭遇しながらも、残されたこの元気な兄弟だけがこの物語の救い。
それにしても、なんで、この人たちはこんなにも貧しく暮らさなければならないんだろう。こんな楽しい父親マラキ(ロバート・カーライル)をこんなに無気力にさせている、この差別。などと考えると、背景に重く横たわるイギリス支配の残酷さに怒りが込み上げるのだった。
お金...。いいよそんなもの。どうせ貧しい人たちから巻き上げたお金なんだもの。 でも...それを、みんなに分けたりしないで、人生賭ける博打に使うところが、アタシには真似できないところだ。
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