[コメント] 新宿黒社会(1995/日)
北京語と台湾語(閩南語)と日本語が乱れ飛ぶ初期設定はとても面白い。日本人だけでドンパチやってリアリティのある時代は終わっていたのだろう。動機は投げやりだし暴力シーンも平板だが、ノリだけはやたらいい。第二作に向けた肩慣らしの趣。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
中国残留孤児と中国人の二世椎名桔平の刑事対台湾マフィア。軟弱な日本人だけ撮っているより暴力のリアリティはずっと増している。筋はマフィア側についた椎名の弟のバイオレンスな救出劇だが大した掘り下げはなく、中国人なら、二世なら家族の情は深かろうぐらいのイメージに寄りかかるだけだった。ふたりが久々に再開するのは、老父が最敬礼する二重橋前。弟は「こういうことなのかね親父は」と呟いている。
マフィアは日本人向けに台湾人幼児の臓器売買で稼いでいるという設定。大した掘り下げはないが、侯孝賢を思わせる台湾ロケはいい。無機質な新宿といい対比があった。台湾の刑事は俺のお爺さんは日本兵として戦死したと云っている。これもワンフレーズだけだったが、投げやりな椎名の案内の説明なのだろう。短尺だから仕方ないのかの知れないが造形がみんな浅い。
田口トモロヲの過去もどうでもいいような浅さ。彼がうろ覚えの日本語のフレーズを何度も繰り返すギャグは面白く、柳愛里のいつも傷だらけの顔が最後に治ったと示すカットはいい配慮だった。目玉くりぬかれたヤクザの婆さんが再登場時にアイパッチしているのが可愛い。
(評価:)
投票
| このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。