ＳＦＸはこういう風に使ってほしい。最近のこういう映画は、ＳＦＸに頼りすぎの感があり、見る前に少し警戒したが程よい使い方であり、こう使うべきと納得できるものばかりで好感が持てた。机の上に字が浮き出てきたところなんか、ふーんと唸ってしまった。先が変わっていく前提だから読めそうで読めない。でも、自然に話が進むから無理を感じずのめりこんで見てしまった。父とこの愛情を優しく表現していて、押し付けがましくもないし、最後にフラッシュバックで新しい過去のスナップショットで締めくくるあたりはにくい演出。こういう夢もあってラストはハッピーエンドで心温まる優しい映画は大好きだ。ものごとを斜めからしか見ない人にも見てほしい映画だった。