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[コメント] ハンニバル(2001/米)

レクターの魅力に頼りすぎた感がありますね。前作なしに単体で見たら普通の作品だったかもしれない。主役2人の演技に文句はないけれど。
Walden

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前作のジョディ・フォスターが好きだったので、クラリス役が変わった聞いた時は、正直言ってそれだけで見る価値が下ったような気がした。

でも、実際見てみたら、ジュリアン・ムーアは、ジョディとはまた違った魅力のあるクラリスを演じていてよかった。

ホプキンスは相変わらず。レクターが彼以外というのはありえない。

ただ、映画全体として見ると、面白くはあったものの、それほど印象には残らない。前作のような「特別な」映画であるという感じはしなかった。確かに、脳みそ食べるシーンは「うへえ」と思ったけれど・・・。

なぜかなあと考えてみると、2点思い当たる節がある。

1つは、今回の敵役であるメイスン・ヴァージャー(であってたっけ?)が大したこと無かったということ。これは、ゲイリー・オールドマン(なんで彼があんなメイクで表情もつくれない役?もったいない)がダメだったというよりは、描き方の問題だと思う。まず、メイクが大して怖くない。原作を読んだ感じでは、もっと骸骨みたいな顔を想像していたけれど、あれでは、上から何かを被っているというのが露骨にわかってなんとなく興ざめだった。彼のサディスティックなエピソードを、ストーリーを短くする都合上割愛するのであれば、少なくともメイクや登場の仕方、1つ1つのセリフでもっと彼の「異常性」を際立たせなければ、レクターの敵役としては不十分。この敵役としてのメイスンの魅力の無さが、翻ってレクターの「活躍」を減じることになったと思う。

もう1つは、これは、映画の問題ではないけれど、原作がちょっと不味かったと思う。私見では、レクターはあくまで、「どうやったらこいつを止められる?」と観客に思わせるような、怖い人物であってほしい。後半、特にレクターが捕まって以降は、部分的にだが、レクターの視点に観客の視点が合う感じになっている。これはよくない。 レクターの魅力は、やはりなんといっても「高度な知能を持った何をやらかすかわからん異常者の恐怖」。そして、その恐怖は、観客にとって「得体の知れないもの」であるからこそ際立つ。だから、レクターを観客に近づけてはいけないのだ。彼がクラリスを助けるのは、あくまで「興味が有るから」でなければならない。

羊たちの沈黙』が上手だったのは、主人公クラリスにとって敵ではないが、決して味方とはいいきれないというグレーゾーンにレクターを置くことで、クラリスを助けさせる一方、彼の犯罪者としての本領を存分に発揮させたこと。それがなくなって、「(主役)ハンニバル対(敵役)メイスン」のような形にしてしまった時点で、この作品の作品としての魅力は損なわれてしまったと思う。

といいつつ、しっかり見てしまうが、ファンの悲しいところか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)おーい粗茶[*] beatak[*] ゆーこ and One thing[*] 1/2(Nibunnnoiti[*] ebi[*] らいてふ

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