[コメント] アンブレイカブル(2000/米)
プリンスみたいな扮装と変な髪型で説教し、アメコミ店で頬杖ついて車椅子上で放心するサミュエルさんの画だけで彼のファンとして★4確定なのだが、例え腰砕けの馬鹿話としても捨ておけない。物事には裏表、対極があり、英雄は敵がいてこそ輝く(アメリカ的病理)。出会いは同時に決別の合図となる。そして、妄信、狂信、誤信、その形態がどうあれ、信じることの「熱」が人を動かす。本質に迫る意志があり、切々と哀しい。
英雄は敵を求め、死が英雄を生んだ。ヒーローも、ヴィランも、「お相手」を探し続ける。時には「お相手」を捏造すらする。シャマランが意図したかどうかはともかく、それは当時のアメリカそのものではなかったか。
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