[コメント] デトロイト・ロック・シティ(1999/米)
こういう映画は好きだ。次々とアイデアを繰り出す姿勢がある。また主演の少年四人がすばらしい。この種の物語を日本映画でやると痛々しいものになってしまいがちではないかと思われるが、それは俳優の問題でもあるのだろう。このような他愛もない映画にもまたアメリカ映画の地力はあらわれる。
全篇にわたってKISSの楽曲が流れ、最後には本人らも出演。ジーン・シモンズはプロデューサーまで務めている。いったいどれほどの金がKISS側に流れているのか、と思わず下衆な勘繰りをしてしまうが、ま、別にいいじゃんKISSだし。とも思わされる。そのような意味でもこれはKISSでなくては成立しがたい映画だろう。
ところで恥を忍んで告白すると、私は冒頭の“ROCK AND ROLL ALL NIGHT”演奏シーンで不覚にも涙してしまった。下手糞であることなどまったく意に介さない実に楽しそうな演奏ぶり(最高に頭の悪いMCも!)。ロックンロールとは、ときに下手糞であるほうが心を揺さぶることもあるいいかげんな音楽なのだ。と、これまたいいかげんな云い訳でもしておこう。
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