[コメント] サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS(2001/日)
素直で良い話。テレビ畑出身の監督、漫画の原作、という取り合わせでここまで作り上げたのはお見事。テレビと映画の大きな違いは単純にスクリーンの大きさと物語の長さというものを考えさせられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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だから、別にテレビ畑の人だろうと漫画が原作だろうと、スクリーンで観たからには「テレビ向きだ」という発言はちとナンセンスかと。
こんなことを言うと昔の映画が好きな人に怒られるかもしれないが『素晴らしき哉人生』に似ていると思った。雰囲気とか。
昨今抽象的なメッセージや芸術性を前面に出した作品は、何故か敬遠される向きが多いように思う。そういう意味でテレビ畑を渡ってきた人は、観客の視線を惹きつける技を心得ているように思う。くどいという評が多いようだが、丁寧にわかりやすく作らなければ観てくれない、わかってくれない、というのを身を以て知っているのだと思う。
こういう作品が出るにつけ、映画は別に映画好きのために作られるモノではないのだなとも思う。
漫画の方もアイデアとして面白かったが、ここまでのストーリーとして作り上げたことに拍手を送りたい。『スペーストラベラーズ』は全く笑えない上に役者の演技も中途半端で裏目裏目に出ていたような気がするのだが、本作は良かった。個人的に。
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