[コメント] 君の名は 第三部(1954/日)
いい加減にしろと言いたくなってきたあたりで大団円。最後は真知子を応援しない人があるだろうか。俗悪ではある。しかしメロドラマの威力を感じたのも確か。つねに最弱者の女性の側に立とうとしていることは褒めなければならない。〆めのセリフも利いている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『忘却とは忘れ去ることなり…か』
淡島千景はこの映画に登場する女性のなかで、唯一運命に男の影が差さない人物なのだが、そんな彼女が最後に一抹のさびしさを洩らすからいいのである。
そして同時に、このセリフは、「こんな話あるわけないわよねえ」という、観客に対するメタフィクショナルな自作自評でもある。そういうセリフでこの、バカバカしくも濃厚な三部作を〆めくくるのはとても大人のセンスだと感じる。
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