[コメント] 西太后(1983/中国=香港)
史実を丁寧に織り込んだ上に展開される物語なので、歴史の勉強にも最適です。英仏人の描き方があまりにも大胆なので、目が点になりますが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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だって中国人がヅラかぶってるだけっスよ!
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東太后(正・皇太后)ってのがいたから「西太后」だったんですね。歴史の狭間に君臨した残酷な女帝としてしか知らないから、もっと「残酷」部分を期待してましたが、権力を掌握するところまでであっさり終わってしまいました。その後君臨したという40年については描かれないんですね。そこが不満といえば不満ですが、大河時代絵巻の上巻としては充分楽しめます。
皇帝の愛を最も勝ち得る麗妃は、お人形さんのように愛くるしい。端正で上品ですが酷薄さも漂う正室/東太后。後の西太后・玉蘭は、聡明でもありいじましくもありますが、癇の強さも感じさせます。それぞれぴったりの役者が演じるところに、中国人的資源の豊富さを感じました。
しかし当時の清朝の幹部(重臣たちも幼皇帝の取り巻きも)たちって、ほんとに無能ですね。今の日本の政治家たちを見てるみたいでした。
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