[コメント] ブラス・ターゲット(1978/米)
この作品の5年前に公開されたジャッカルの日が傑作だったので、割を食っているが、出演している役者の豪華さと、演技の味わいは、こちらの方に分がある。
脚本がもう少し分かりやすくまとまっていれば、と惜しい気がする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マックス・フォン・シドーの殺し屋は、クールかつニヒルな中にもソフィア・ローレンに相対する時は、急にエロイ視線を発するのが秀逸。 往年の名テレビ・シリーズ「秘密諜報部員ジョン・ドレイク」や「刑事コロンボ」で活躍した個性派俳優パトリック・マッグーハン、ナポレオン・ソロ・シリーズのロバート・ヴォーン、「謎の円盤UFO」のエド・ビショップ、森村誠一人間の証明オリジナル映画版にも出演した名脇役ジョージ・ケネディ、インディー映画の伝説的名監督・名優のジョン・カサヴェデスのアクの強い演技合戦は見もの。一世を風靡したテレビ・シリーズの雄が、あっさり消されていくのも驚きがあって楽しめる。 先日朝日新聞で三谷幸喜さんも書いていたが、映画フリークがこの映画を肴に数珠つながりに話を盛り上げていくのに最適の作品。しかし、この映画でも、ロバート・ヴォーンが若い男性と関係を持っているし、ジャッカルの日でもホモ関係が重要なシークエンスとして扱われているのを見ると、難しいポストにある方々が、同性への愛に走る心情も分かるような気がする。ウィラードの主演俳優も若いのにカサヴェデスの上官として登場。最後に疑問。盗まれた金塊は、強奪の首謀者が抹殺された後、誰のものになったのだろう?
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