コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] タイタンズを忘れない(2000/米)

予告編で泣いたという友達をバカにしつつ、実は自分も泣いた(笑)
ミュージカラー★梨音令嬢

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「見ろ、よく似てるだろ?」

こんな些細な(いや、大きいか)一言に涙。後半は涙腺が弛んでいた。日本には一人種しかいないし、黒人白人差別や、この映画には直接関係ないが宗教の違いで争ったりというのはあまり身近に感じない問題でもある。勿論、差別というのはどこにでもある事だが、今現在私の周りの“日本”では差別が深刻な問題に発展している事はない。だが、そんな私でも人種差別は真摯に受けとめるべき問題と感じた。リンカーンが奴隷解放宣言をしてから既に100年以上…、この作品だけ見ていると差別は完璧になくなっているよう見えるが、今現在だってアメリカに差別は残っている。それは、黒人を夫に持つアメリカ在住の私の母親がひしひしと感じている事のようだ。私から見れば黒人も白人も“アメリカ人”には変わりないし違和感なんて何一つないのだが…。この映画を見た時「白人なんて嫌いだ」と言っていた母親の言葉がとても重みを持って感じられた。

しかし、タイタンズの選手達は、大人達の事情、体裁何のその。魂で判り合う事を覚えた。魂で判り合う精神は万国共通であってほしいもの…。そして1つの音楽を皆で歌う事は結構大きな事だと思う。そりゃ、皆でフットボールでぶつかりあって判り合った事に比べたら小さな事かもしれないけど、判らない歌だって皆で盛り上がればとっても楽しい!皆が歌い踊るシーンには胸が熱くなった。

余計な事だが、すぐに馴染んだ2人は白人の中でも疎外感があったのでは…と思った。太っている事でいじめられたり、(恐らく父親の影響で)差別をしなかったからはぶられたり…とかしたのかな…。これこそ偏見かもしれないが、2人がすんなり黒人を受け入れられたのにはそういう痛みが判っていたからという事もあったのではないかと思った。

最後に、関係ないがこの映画の宣伝の仕方はどうかと思う。まるでキップ・パルデューを主役扱い。ギリギリまでデンゼルが出ている事すら私は知らなかった。しかもパルデューは全然メインではない感じだし…。しかし、彼の突然のキスシーンや太極拳(?)にはまいってしまった。かなりオイシイ役ではある。……好きだ(いつもの如く)

失礼致しました(汗)。最後まで読んでくれた方有難う御座いました!!

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)コマネチ[*] MUCUN[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。