[コメント] 天使のくれた時間(2000/米)
この映画の褒められていいところ
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この手の映画では、友人アーニーのせりふにもあったけれど、「中年の危機」とか称して、「違う人生もあったんじゃないか?」とジレンマするのは男、と相場が決まっているものですが、ちゃんと女性であるケイト(ティア・レオーニ)の人生にも配慮してくれたので、ほっとしました。
というよりも、自分の人生が充実している(本当に?)ことに絶対の自信を持っている人間は、逆に言うと、他人の人生をチンケなものとして否定しがちだけれど、それがどんなに傲慢なことかも知るべきだという、そんな心配りもあり、とっても感じがいいと思いました。
でなかったら、そんなに目新しいところもないし、役者選びのさじ加減ひとつで、ただのムカツキ映画になっていたことでしょう(ケージもレオーニも納得の配役だったと思います)。
余談ですが、以前、「アリー・マクビール」の中で、アリー(キャリスタ・フロックハート)が、秘書のエレーン(ジェーン・クラコウスキー)に向かって「自分の境遇が恵まれていないから、そんなに目立ちたがるのか」云々という非常に失礼なことを言ったら、エレーンが「誰もが弁護士になりたいと思っているなんて思わないで」とやり返す、そんなエピソードがあったように記憶しています。要するにそういうことですよね。でも、エレーンは仕事にも私生活にも十分恵まれていると思うけれど…
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