[コメント] 追憶(1973/米)
このあまりに有名で美しいテーマ曲を聴くと,生まれも育ちもまったく違うのに,なぜか自分の学生時代を思い出してしまう。ただ,ヒロインの生き方を見ているのはちょっと疲れる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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邦題の『追憶』は聞き慣れたせいもあり,簡潔で印象深いタイトルだと思うが,映画を観た上で原題が『The Way We Were』だと知ってしまうと,やや物足りなさを感じてしまう。
『追憶』というタイトルでは,何となく感傷的な面が強調されてしまう感じがする。主人公たちは,それぞれ信念を持って出会い,ともに生き,それぞれの信念に従って別れたはずで,あとから若かった学生時代を振り返って感傷に浸っているのではないから。
むしろ彼女たちは(お互い愛し合いながらも,そして多少の感慨はあるにせよ)それぞれの歩んできた道に誇りを持って,後悔しない生き方をしてきたはずで,直訳すれば「私たちのいた道」とか「(その頃の)私たちの生き方」とでもいう感じの原題の方が,この作品の内容をより良く表している気がする。そして,そのことはケイティの生き方を見ると,一層よくわかる。
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