[コメント] 大誘拐 Rainbow Kids(1991/日)
冒頭の8月15日の出所からして『近頃なぜかチャールストン』の繰り返しだが、結局この縮小再生産でしかなかった。かつてないほど撮影も俳優も地味で痛々しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんでもいい、例えば玩具のパラシュートで領収書が届く件。愉快な断片のはずがまるで画になっていない。俳優も上手下手のバラツキが激し過ぎ、青年三人がなっていないし、監督の縁故主義のヒロインはバカバカしい。実際に老人になった北林谷栄は全盛期に比べて明らかに技量が落ちていて余裕がなく、残念な気持ちにさせられる。初期ラップの劇伴は今聴くととても恥ずかしい。
物語としても中盤のアタマ、北林の崖からのテレビ中継の件で、誰が観ても狂言と判ってしまうだろう。脅されているのにあんなにべらべら喋る人なんかいないもの。それを終盤に緒形拳に改めて謎解きさせるのが緩慢でバカバカしい。税金対策の主題も説明不良。喜八は財産による国家への抵抗の主題にひかれたんだろうけど、何も展開できなかった。
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