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[コメント] ザ・ミッション 非情の掟(2000/香港)

宍戸錠と荻原流行と金子賢とトータス松本と内山君と、忘れちゃいけない奥田K子宣伝部長に、静かに撃ち殺された。スターリン万歳!
muffler&silencer[消音装置]

この映画、『ゴッドファーザー』『レザボア・ドッグス』『グッドフェローズ』『アンタッチャブル』…、いろんなギャング(というかチンピラ)映画の模倣もアリなんだけど、北野映画に通じる、「何か新しいモノ」がちゃんとあって、異彩を放っていてfuckin'cool。

ピーナッツ、剃刀、花火タバコ、紙屑サッカー、ひと仕事の後のハッパ……。言葉に頼ることなく、そういう何気ない小道具で全体をピリッと引き締めるところがfuckin'cool。

あと、冒頭からの、「おはよう朝日です」(関西ローカル朝日系列)でCM前に演奏されそうなチープな音楽からして物凄い違和感だったけど、いつのまにかそれが独特の世界観を生み出す力に変化して、心地良くなってくるからfuckin'cool。

ジョニー・トゥ監督と五人の男たちの今後から目が離せない。

追記:

奥田K子様、呼び捨てにしてすみません。でも、ほら、K子様とかK子さんとか、なんかこの映画には合わない気がして(笑)。オススメいただいた、感謝の意をこめて。以下、reviewと自己紹介文のレスです。

>台詞に頼らず人柄と関係性を描いているところがとても好きです。小物使いもニヤリとさせられる巧さ。

そうそう、余計な説明はしない。そこが、fuckin'cool。そういう意味では、前後の日本公開用字幕は必要ないな。

>そして、男たちの関係性のある種の「甘さ」、その「甘さ」があったからこそラストにおいて急激に昇り詰める緊張の一瞬を演出し得たのだと思います。

御意!御意!御意!reviewにお書きくださいませ。先んじて一票入れときます。

>拳銃が、あくまでも武器としての実利を備えながら、またそうであるからこそ官能的であるのと同様に、『ザ・ミッション』があくまでも娯楽作品としてまさに「1コマの無駄もなく」完璧であるその在り様こそは、黒光りする鋼の塊のごとく美しく、真に「映画芸術」と呼ぶにふさわしい。

御意!×∞。この映画の原題は「鎗火」で、「鎗」は拳銃のことで則「銃火」なんですよね。まさに「そのもの」の真っ向勝負。監督の心意気。うん、fuckin'cool。

[10.30.01]

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以下、ネタバレ追記

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「長丁場になると思ったが、案外あっけなかったな」まさにそう思ってたところの、二重構造。蛇足という声もあろうけど、まあ確かに「甘さ」や「泣き」が入るけれど、あのエピソードが大好き。

(評価:★4)

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