コメントにも書いているとおり、人間の記憶は曖昧なもの。それはだれも分かっていることだと思う。それが分かっているからこそ、この映画にはやられた。事実だと思っていた、メモによってこんなにも展開が右往左往するとは・・・。

僕だって重要なことは記録しますよ。学生だってテストにでることは、頑張って書き写す（笑）でも、人のメモみてもよくわからん時がある。自分が書いたから、それは記憶を呼び覚ます材料になる。短い記憶をなくし、１0分前のことも分からない人間にとっては、自分のメモがまるで別人のもののようなものになるだろう。しかし、頼れるものは自分とメモだけ。だから、あれほどまでに混乱を招くのだと思う。

人間の記憶なんてそんなものなのだ。自分のいい様に美化することもできる。でも、人間はそんな曖昧であるからこそ面白い。だって、そうでしょ？完璧な人間なんてつまらない。だから、混乱を招くこの映画も面白いのだと思う。