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[コメント] 時をかける少女(1983/日)

自分の個人的な郷愁を何も知らない少女に背負わせて勝手に気持ちよくなる、大林宣彦・勝利の方程式。
ペンクロフ

いとけない原田知世のやらされてる感、言わされてる感は数ある大林映画の中でもズバ抜けており、アイドル映画としては充分機能しています。しかしやはり観る側としては、学芸会芝居とか『ハウス』みたいな特撮とか気持ち悪かった。ファンの方には申し訳ないですが。

物語をなぞってはいるものの、原作とはまったく別物。筒井康隆の原作に薫るほのかな詩情は、「ほのか」であるからこそ胸を打つ類のもの。厚顔無恥な大林宣彦は、そんなサジ加減とは無縁なるリリカルマッチョ。ラベンダーの香りも、ヤンキー車の芳香剤ばりにキツかったよ。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ダリア[*] けにろん[*]

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