[コメント] ダーティハリー4(1983/米)
クリント・イーストウッドは自分を格好よく見せる仕方を熟知している(逆光で登場!)。それをナルシシスティックの一語で片づけることは許されない。演出家としての聡明さこそをそこに見るべきだ。特に毎回監督が代わるジャンル物のシリーズ作において、それは如実に示されることになる。
また、ラスト・シークェンスにおけるロケーションの「装置」としての使い方はイーストウッドのフィルモグラフィの中でも出色だ。バスの老人やパグなど、笑える細部が盛り込まれているのもよい。笑いを外さないのもイーストウッドの偉いところだ。ラロ・シフリンの音楽はちょっと前まではダサいと思っていたが、一周回って今ではオッケー。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。