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[コメント] 女教師(1977/日)

ステレオタイプな描き方が鼻に付く部分も多いが、それは単なるシナリオの問題と割り切ってみると、撮影現場での創意が伝わるシーンの多い好編。撮影は前田米造だ。
ゑぎ

 例えば修学旅行の新幹線のシーンなんてよく撮れていると思う。東松山市の古墳のシーンもそうだ。それに突然、泉谷しげるの唄が流れて古尾谷康雅が主軸になるというプロットとキャラクタリゼーションの転換が実に効果的だし、日活ロマン作品とは思えないような多彩な配役や普段コメディリリーフが多い砂塚英夫が複雑な悪役を演じ切っている、といった部分でも凡百のポルノ映画とは一線を画している。ただ、それが良いか悪いかは趣味の問題にも関わるだろう。本作のカラミのシーンが悉く汚いのは作為的(メッセージ)なのだろうが、私は好きじゃない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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