高校生の時、横浜駅西口のダイヤモンド地下街のトイレで朝鮮高校の２人組に、カバン取られたんです。せっかく針金抜いて２日がかりでペッタンコにして白テープも巻いたのに。その時の恐怖は今でもトラウマ。もう顔つきが違ってて、「ああ勝てないな・・」というか、背負ってるものが全然違うと思っちゃった。こっちは中途半端な、カッコだけのツッパリだったし。

オレはオレなんだ！は当たり前で、その上で自分や両親が背負ってるものをもっと噛み締めて欲しかった。アイデンティティって自分のルーツ抜きには語れないでしょ。

エピソードがいちいちウソくさい。横浜のロケはうれしかったが、地下鉄の関係者悲しむよ。線路走られたり、人殺しがあったり。安易に人の死を持ちこんでドラマを盛り上げようとしているように思えてならない。

中盤からはセリフが理屈ぽくなり、画面も暗くてまるでＡＴＧのよう。しかもシリアス場面での音楽がかなりベタでセンス無し。つか流しすぎ。落語とかジミヘンとかいまどきの若者知らないよ。これも宮藤くんの入れ知恵なのかな？

文句ついでに重要なシーンでの喫煙にも閉口。これもＪＴ金だしてんのか？

それでも２点にしなかったのは、ところどころで笑えたこと。「しゃぶしゃぶさせろよ」とか「マコーレー・カルキン」とか「休憩時間なし」とか。やっぱつきあうならいつもパンツ見えてる女がいいに決まってる。

冒頭の地下鉄駅の階段駆け上がって街中を走るシーン。「かに専」と電気屋の看板が見えた。さっき通ってきたよ、伊勢佐木町のはずれ、つか黄金町。そのあとパトカーが来るシーン。そこ、さっきワシが路駐したとこよ。あークルマが心配になってしかたなかった。