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[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)

余韻、余韻、余韻。2001.11.14
ハイズ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







難しすぎて、私には、もひとつ、こういうことが言いたいのかとか、はっきりとはよく判らなかったけど、すごく色々、考えさせられてしまう、後を引く力があるのは確かなようで、もう1回見たら、また何かが判りそうな気がする種類の映画でもあった。

そして、ここのコメンテータの方々のコメントを読んで、ただ一つ思うのは、14歳を過ぎてしまった大人たちへそれぞれの14歳を思い出して欲しかったのでは、ということ。それぞれの14歳はそれぞれにとって「リアル」であり、近頃の14歳とそれぞれの過ぎてしまった14歳という時は、同じだけの時間を生きてきた一人の人間ということに変わりはなく、切り離して考えるべきものではないということ。 環境は違うけど(すごく大きな、重要なことなんだけど、それだけのために大人は、共感できない、今の子はワカラナイとなるのかもしれない)、根底にあるものはいつの時代も同じなんでは?ということだろうか。

とにかく、日を改めてもう一度観てみたい。

因みに、あのカメラワークは私の好きな部類で、酔うとか、気分悪くなるとかは、一切感じない。私には、普通に感じる。むしろ、心地良い。普通の映像でも気がついたら(飽きてきたら?)首を傾けてみてしまっているようで、今日もちょっとやってしまったけど、さすがに合わなくて、すぐに元の位置に首を戻した。

青空、夕焼けの空、海の青、草原、さまざまな色と色とのコントラスト、まさに目を見張るという表現がぴったりな美しさ。タバコが出てくるシーンまで美しくみえた。

それと、なぜか判らないけど、初めから終わりまで、なぜか普段より脈が多い気がした。別に走って行ったわけでもないのに。

何度か出てきた、あの草原でウォークマンのシーンは胸が締め付けられる。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)いくけん[*] jaku マリー[*]

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