[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)
G O O D D E S I G N !
映画をデザインするという考え方は軽薄です。
映画とは産み出すものであってデザインされるべきものではないからです。
けれど、いつも僕が岩井俊二に求めるものは中身ではなく、そのパッケージングです。
思春期の闇というとてつもなくオシャレじゃないものを、ここまで美しく仕上げたのには脱帽します。
地方都市を、音楽室を、美容院をどの角度で撮ればかっこいいのか知り尽くしている。
イジメ、嘔吐、女子の丸刈り、自殺、援交、などなど、
岩井ブランドの名が傷つくようなテーマを敢えて選んで料理したのは賞賛もの。
今度は公共広告機構のCMでも撮ってもらいたいです。
それにつけても、今回は音楽がねぇ。惜しい。
『四月物語』も『スワロウテイル』も5点あげましたが、今回は音楽が減点。
実名で出てきたbjorkや林檎よりも説得力無い。
あと、あのタイポグラフィはどうかと思う。
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