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[コメント] ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米)

そりゃア、おとぎ話の定石をすべてぶち込んでいるんですもの、支持されるのは当たり前ですって。(おとぎ話にネタばれなし →)
木魚のおと

主人公は幼い頃に両親を亡くし、意地の悪い叔母一家に召使いのようにこき使われながら養ってもらっています。

ある日そこに魔法使いが現れ、主人公の願いを叶えてくれます。

醜いアヒルの子と思われていた主人公の両親は、実は伝説的な英雄で、主人公にもその血が受け継がれているというのです。

魔法使いに連れられて訪れた魔法の世界では、主人公ははじめから何でもできる桃太郎、いえスーパーマンでした。

魔法の世界で楽しい時を過ごし、友情・努力・勝利を手に入れ、みごと悪い鬼を退治した主人公は、やがてまた元の世界に戻ってゆきます。

元の世界では、きっと今までとはちょっぴり違った毎日が送れるはずですが、それは語られることはありません。

そのかわりに、次の言葉が用意されているのです。

「めでたし、めでたし」

―――

おとぎ話の主人公であるが故に、成長することを許されないハリー・ポッターよりも、決して一番は取れないけれど、ハリーとともに冒険を行ない、目覚ましい成長を遂げたロンに感情移入しながら見ていた大人も多かったのでは?

(評価:★4)

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