｢天才と狂人は紙一重｣という言葉に甘え過ぎで、そこらへんの処理をいい加減にしているために、話が矛盾だらけになってしまってます。この映画のテーマは、｢狂人の編み出した妙手｣ですか？　違うでしょう。だって既知貝に女が惚れたり、男が嫉妬を覚えたりするはずないですものね。とすると、あの結婚式の日に正気を失ったということになりますが、あれしきのことで？という根本的な疑問はおくとしても、勝負からのプレッシャーだけでなく、ナターリア(エミリー・ワトソン)の献身的な愛もルージン(ジョン・タトゥーロ)にとってはプレッシャーだったってことになりますよ。いいんですか？そんな映画で。

２時間でまとめるために端折りすぎたのかもしれませんが、主人公のキャラクター設定がしっかりしていないので、リアリティというか、説得力がありません。

60／100(01/12/02見)