[コメント] 光の雨(2001/日)
浅間山荘事件につながる前史部分。いじめの構図。自己批判したら、みんな反革命的。裕木奈江、違和感なし(賛)。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自己批判、総括、反革命、日和見、異議なし!、オルグ、M作戦、山岳アジト、完黙・・・
総括した革命戦士が武装蜂起したところで、世の中かわるもんじゃない、と思ったけど、当の本人は、信じちゃってたんだねぇ。
自分たちが起ちあがったら、民衆があとから次々起ちあがるって。実際には、民衆は彼らについていけず、浅間山荘にも、民衆は援軍に来なかった。
純粋な人たちが、妥協せず理論を突き詰めた結果、反社会的行動になってしまう。
妥協をして現実社会を生きることにした人たちは、ちょっと汚れた気分。
総括をすることで我欲を捨て去り、純粋理論人間を目指すが、それは人間否定だった。だって、恋愛や笑いも、ある意味で差別だから、反革命的なのだ。
閉ざされた空間での人間関係が醸し出す悪意、殺意。個人の私怨で殺したわけではない。
会社や学校も同じ。声が大きく、迷いがなく、不快な感情を隠さない人物が場をしきる。ご機嫌をとる同調者。さわらぬ神にたたりなしの傍観者。犠牲者は、誰になるかわからない疑心暗鬼。
メイキングでのインタヴューは、素(す)を演じてるのが分かってしまい、いたかった。素を演技するってむずかしいんだろうなぁ。テレビのNG集みたいに素になるのはむずかしいのかしら。
倉重鉄太郎:山本太郎
上杉和枝:裕木奈江
玉井潔:池内万作
♪インターナショナル
起〜て〜飢えたる者よ
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