[コメント] バンディッツ(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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普通に楽しめるのだけど、それ以上に何の印象を残さないのが残念。
脚本が役者におんぶに抱っこし、ようやくここまでのデキには仕上がっているものの、奇抜な設定の割りに奇抜な行動が無かった。
相変わらずカメレオン俳優ビリー・ボブ・ソーントンは素晴らしかった。催眠術をかけられたかのように、病に陥っていくシーンや、挙動不審な演技は呆れるほど上手い。上手いが、彼の病気がストーリーにそれほど重要な意味を持っていないせいで、せっかくの上手さも台無し。
最近(自分の中で)人気急上昇中のケイト・ブランシェット、いいではないか!彼女の良さは、ブスと美人を行ったり来たりするところ。「うわぁ、この人のどこがいいの?」と思う時もあれば、ハッとするぐらい美しい時もある。この極端さが気になって仕方が無い。しかも演技が上手いとなれば、好きにならずにはいられない。
「欲求不満の金持ち主婦」という設定も、もともとブリティッシュな品を持つ彼女が演じれば全然いやらしくないのがいい。お色気ムンムン女優が演じたら、きっと灰汁が強いだけのキャラクターになってしまい、「どっちも選べない」という台詞さえ陳腐なものになってしまいかねかかった。
ブルース・ウィリスにしても、最初のお泊り強盗のターゲット、ミラー家の子供に自分の子供を出している図々しさはあるものの、変装が自然でよい!例のスパイ映画(参照1)の時よりも数段変装が上手くなっている。
暴力のない犯罪映画が好きなので、こういった娯楽作品は大歓迎!
参照1『ジャッカル』…世界一の殺し屋。殺しの腕はもちろん、その姿を見た者はないという程、変装が上手く、頭のいい殺し屋という設定だったが、珍問屋のような変装ばかりだった。
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