[コメント] アザーズ(2001/米=仏=スペイン)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画、中盤から「奇妙な態度」を見せ始めるのが面白い。
急に「はいみなさん、オチを読んでくださいねェ★」と言い出すんだから。
見てる側がオチに関してある程度、予測が付くような描写を”あえて”
描いてる点が新鮮。これは絶対にワザとでしょ〜。
観客に「オチが読めた!」と思わせる事が「狙い」だったんじゃないかな。
主人公とその子供達は幽霊だった!......
この「客の予想通りのオチ」で「なぁ〜んだ、アハハ」と安心させる。
で、その後に「本当のオチ」をババァァ〜ンと大公開ィィィィイ!!
今まで幽霊だと思ってた「存在」は実は生きた人間だった!!......
観客ガァァァーーーン!!!ってなワケですな。
すべてはオチのために。策士な映画だなぁ。
ニコール・キッドマンが絶賛されてるようですが、過去の大女優達を
わざわざ引き合いに出すほどでは無いと思う。まだまだ頑張れるはず。
それと『シックス・センス』のタイトルをよく見かけるけど、私的には全然
別の映画に思うんだけどなぁ。オチに至る「過程」を見れば、ねぇ。
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最後に一つ...
この母親、何もわかっちゃいないよ。
精神を病んでいたと言うのなら、多少同情の余地はある。
でもだからって....己の子供の「生」を絶つとは言語道断!!!
生命を育む能力を持つ母親なら「生きる」事の素晴らしさをなおさら理解
して欲しかった。「命」の大切さを子供達に伝えてあげて欲しかった。
そこが一番叫んでやりたいところ。「お前......なんでやねん!!」と。
寂しかっただろう、辛かっただろう、苦しかっただろうよ。
でもアンタは子供達の未来を!可能性を!幸せを!残酷にも踏みにじった。
ヒトとして最悪の重大犯罪行為だ。哀しみが月までブッ飛ぶくらいの!
「愛してるわ」のセリフがこんなにもハラワタ煮えくり返って聞こえた映画
は前代未聞。映画を見てても滅多にこんな感情は湧き上がって来ないのに...
いるかどうかもわからぬ「神」なんぞにすがる前に、まず!まずは自分が
何をしたのかをよぉぉぉく考えてください。とても「愛してる」なんて言え
ないはずだよ。まず知るべきだ、その醜く愚かな行為の「重大さ」を!
見なきゃよかった...聞かなきゃよかった....ここだけは。
よく出来た映画だし監督の才能にもシビれるものがある。
でも登場人物のたった一つの「過ち」が未来永劫、許せぬ。
★1点にするには頑張った監督&スタッフ&役者に悪い気がするので....
↑は「感じたことを書いたまで」としておきます。
こんな複雑な心境、初めてだわ.....
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