[コメント] ロード・オブ・ザ・リング(2001/米=ニュージーランド)
スバラしいロケーション、盤石たる世界構築。しかし観客に予習復習を突き付ける。してないうえに専攻違いのワタしゃすっかりオチこぼれ。デート映画にはオススメできず。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まず音響とロケーション、美術に圧倒されました。もう本当に丁寧に、監督以下、各分担パートのスペシャリストたちが全身全霊を賭けて作り上げた映画だなと感じます。
例えば池波正太郎の本を日本人以外の人は楽しめるのか?なぜ『七人の侍』や、『ムトゥ/踊るマハラジャ』はあれほど世界で普遍性を持ち得たのか?何て事を考えながら観ていました。たぶん、優れた物語にはたとえ民族や文化的背景、歴史、食生活、フォーマットが違っていても、物語のコアたる「神髄」だとか「魂」だとか「ゴースト(笑)」だとかが存在していて、それに共感出来るか出来ないかが各自の評価の分かれ目となるのだと思います。 ...で、ワタシは共感以前。原作の持つ神髄のシの字にも触れていないうえに、剣と魔法モノってちと苦手なものでこの3時間は長いものとなってしまいました。コアな映画ファンではない人に、「最近イイ映画来てない?」と尋ねられたら「う〜ん......」と考え込んでこの映画ははずしてしまうでしょう。
魅力あるヒロインが欲しかったところです。あと、笑える場面もほんの少しでいいからあれば、余裕のあるところを見せられたのにとも。でもそんなことしたら「ブチ壊しだぁ!」とファンから怒られそうです。
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