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[コメント] キャント・バイ・ミー・ラブ(1987/米)

草刈りボーイの成り上がり顛末記。 これはひょっとして革命的な学園映画、なのかもしれない。
たかやまひろふみ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ダンスの場面とか戯画化してるけど、学校における流行や人気って実際あんなもんだったりするよね。 主人公が元の輪を抜け出し、「出世」するごとに裏切られた気分になるルーザー軍団が何ともリアル。

一番笑ったのも彼等の会話。 「僕らは2年間も週末となればポーカーしてばかりじゃないか!何か他のことをするべきだ」「た、たとえば?」「…ブリッジとか」だって。

しかし何といっても今までのツケを払わされた主人公が、ヘタレ仲間のために立ち上がって言う台詞。 「みんな昔は友達だった。それなのに殺すって言うのか?こっち側とかあっち側とか下らない。自分を見失うなよ」 思わずジーンとなると同時に(必要以上に「あっち側」を敵対視し、「こっち側」に肩入れしたがる自分は)ガツンときた。

例えばモヤシっ子がアメフト野郎を出し抜き、チアーの彼女を「手に入れる」。 何度となく繰り返された負け組の願望充足ネタだけど、これはその(ナーズの復讐の)先にある一歩を描いた稀有な映画ではないだろうか? 大袈裟だけど、そんなことまで考えてしまった。

欲を言えば、80年代とは言えヒロインはもうちょっと美人だと良かったのにナ(ちっとも成長してない>おれ)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ドド[*] ユリノキマリ[*]

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