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[コメント] ジェヴォーダンの獣(2001/仏)

お兄ちゃん、脱いだら凄いんです。「少年の夢」が炸裂、フルスロットル映画!
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







筋肉質だし、もうビックリ。

この映画も『ヴィドック』同様、美術凄いけど、脚本ダメダメ系。 いつのまにフランス映画は脚本に脳味噌を使わなくなったのでしょうか?

初めの20分くらいは、「おぉ、日本映画に失われて久しいチャンバラの美学をフランス映画が体現してくれるのか!?」と期待マンマン。

しかし、その期待も瞬く間にショボボボボォ〜〜〜ン・・・・

主人公が描く絵が、あまりにも「バンド・デシネ(おフランスの劇画)風」なので、「イケマセン、この絵柄ではイケマセン、映画が全体がまるで漫画になってしまって、せっかくの風格が失われます」と言いたくなったが、風格なんかどうやら作る側は鼻から捨てている映画だった。

だって登場人物が浅すぎる・・・ きっと作った人は「モヒカン族の最後」を愛読してたんだろうね、とか、18世紀の陰謀系小説等に若い脳味噌をたぎらせていたんだろうな、とか、きっとカンフー映画やチャンバラ映画が好きなのね。とか「気持ちは分かります」が如何せん、脚本がアタマが悪すぎる・・・・

でもまあ、「少年の妄想」と思い切る事が出来るのなら、「夢が叶って良かったね」とオバチャンは極東の片隅から、「うんうん」と頷いてみせたりする。

それにしても、モニカ・ベルッチの双丘が雪山に変化するショットは、「この映画は少年の夢なんですよ」と明らかに宣言しているようでむしろ、小気味イイカモ。

(評価:★3)

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