１回の観賞では社長ウォーターヌースによる邪悪なる陰謀の全貌が把握できませんでした。実は何回か観ている内に状況がつかめたと言う感じです。作中では詳しく触れてないので、そこのところをちょっとだけレビューしてみたいと思います。あくまでも想像の範囲内ですので間違った見解かもしれません。その辺はご容赦下さい。

「今から２年前の事、ふとしたきっかけで社長ウォーターヌースは人間の子供達が無害な事を発見してしまった。そこで経営難で困っている社長が思い付いた事は、人間の子供を誘拐して無理やり叫び声を吸引してしまう事だった。その情報を得た捜査官のロズは単身でモンスターズ会社に潜入した。一方、社長はランドールを手下にして子供の叫び声を吸引する事に躍起になっていた。そんな矢先、とんでもない叫び声のパワーを持った女の子が現れた。それがブーである。そしてブーの叫び声がエネルギー不足解消の最高の手段だと思いこんだ社長は、ブーを誘拐して吸引マシンの餌食にしようと企む・・・。」

この後の展開は皆様もご承知の通りです。社長が子供を有害ではないと知っていたとする根拠は、その事により誘拐が簡単に遂行できる事と、社長がブーを平気で抱き上げた場面があったからです。大勢の子供達を誘拐していたとする根拠は、捜査官のロズが２年間に渡って捜査していた事と、逮捕される直前の台詞「会社のためなら1000人でも誘拐する」と言う台詞からです。

この想像が合っているかどうかは別として、子供達にこの作品の全てが伝わったかどうかは疑問が残りました。キャラクターの面白さは伝わっても、設定に関しては大人にならないとちょっとだけ難しい作品かもしれません。この辺りは設定もキャラクターも解り易かった『トイ・ストーリー』シリーズの方に軍配が上がったと思います。