このバカ姉弟、自分達で事件に巻き込まれにいってるじゃん。それも事前に「２回も殺されかかってる」＝警告を受けている、のにも関わらずである。

例えば、右は普通の道、左は「この先地雷原」と看板が立っている原っぱがある。そこで主人公が何やら理屈にならない理屈をこねて地雷原の方に走っていき、結果爆死したとして観客はそこにカタルシスを感じることが出来ると思う？少なくとも俺はこう思うね。

「死んでもしょうがないか。バカは死ななきゃなおらないもんね」

つまり、この時点で観客と主人公の心情は決定的に乖離してしまい、結果全く感情移入など出切る筈も無いままバカな姉弟の無意味な慌てふためく様を延々と見せられるだけになってしまうのだ。

おまけにこれがなんと始まって１０分足らずでの出来事なのだから、残りの８０分などはただの苦痛にしかならない。しょうがないから俺は姉のオッパイだけを見て過ごしたね。この歳になってポロリも無いオッパイにこれだけ集中したのも珍しいのではないだろうかと自分でも思う。

まぁ、原題には無い「コッポラ」の冠を無理矢理つけられて公開された時点で駄作だって気付かなかった俺も結構なバカだってことなんだけどさ。