[コメント] コラテラル・ダメージ(2002/米)
なんと緊迫感のない絵とことば、なんと切迫感のない復讐者とテロリスト。言ってみれば「まんが亜米利加昔ばなし」。坊や、良い子だ寝んねしな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
全体的にぼんやりしている。何が問題とされているのかが、イマイチわからない。いや、登場人物の心理や行動原理は、とーってもわかりやすく単純化され、描写されて(演じられて)いるが、あまりに表層的で、人間らしくないというか、「フクシュウシチャェ」「テロッチャエ」という命令をプログラミングされたロボットみたいだ。そういう意味で、ターミネーター・シュワちゃん面目躍如と言ったところか。
現実として、これと酷似する事件が起こったとして、この映画が、良くも悪くも影響力があるほど《リアル》であるとは到底思えない。と言うより、リアル以前の問題で、人間も、物語も、エピソードも、アクションも、爆発も、ぜーんぶ「にじんで」いる。ピリっとくるスパイスがない。まさに大味。
そして、フト、思う。我が子の命を犠牲にしてまで、憎まれるアメリカってば、どーよ。《正義》のためにとは言え、我が両親を殺した男の胸に飛び込む息子ってば、どーよ。今はメデタシメデタシなのかもしれんが、数年後、真相を知ったとき、あの子はシュワちゃんに、どのような思いを抱くのだろうねえ。
やはり「恨」なのだろうかねえ。
〔★2.5〕
[with hiro/ワーナー・マイカル・シネマズ茨木/4.21.02]■[review:4.21.02up]
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (5 人) | [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。