[コメント] ハッシュ!(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
どっちかてえと、思わず「兄嫁の言う事」に「そうだそうだ!」と拍手を送ったりする部分もあるのですが。
まあ、「メルヘン」ですから、怒っても仕方ないんですけどー。
具体的に種付けはどうするの?ワシだったら、「混ぜて使うな」とか、自分がやたらとエッチしたい衝動に駆られたときはドウするんだろう?あのコンビニの兄ちゃんを引き込むのか?とかイロイロと考えさせられるのですが。
それでも、「やっぱり母親が、行きずりの男を家に引き込んで、次々とセックスするような環境では(と勝手に決めつけるのもいかがなモノか。しかし、具体的にあり得る状況ではある)子供を育てるのは良くないよなあ」とか思ったりして、「でもこの映画は、「そんなクセも子供を産めばイッパツで治るよ」と言っているような気もして(しかし、知り合いの女性に出産後、神経症が酷くなって入院生活を送るようになった人もいるし)「んー、出産は魔法の杖とはちがうぞ」とかも思ったりする。
「人が子どもを産みたい」と願うのはごく自然な事ではあるが、なかなかその自然なことを自然なままに描くには、今という時代は「その自然さを(時代が)許さない」という局面もあるように思える。 その部分では、この作品は「その自然な部分をストレートに描こうとしている」ので、好感度が高い。
まあ、最初から大人な人間は世の中には居ないわけで。 子供を持って、アチコチデコボコになりながら、人はユックリ大人になって行く。
今は「傷ついた可哀想な子供達」であるボクらだけど、ユックリ大人になって行くから、優しい目で見守っていてください。というメッセージを感じた。
片岡礼子が素晴らしい。 久しぶりに映画の中に「リアルな手応えの女」を観た。 「あはは、こーゆー人っているいる!」と喜びながら観ることが出来た。
田辺誠一もこのシオシオとしたヘタレっぷりがサイコー。当たり役である。
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