もっとベタな、「タイガース礼賛」な映画かと思ったら、意外に上質な映画でした。 展開のリズムもいい。ＤＶＤのせいか、球場シーンの臨場感はかなりありました。 タイガースの瀬川監督役の橋爪功をはじめ、「いかにも大阪」なキャラもよかったなぁ。 （竹中直人の大阪弁は、ちょっと変だったかも）

最後に桧山がファインプレイするのはいいが、代打バースはちょっと興ざめでした。 （でも、♪かーっとばっせばっせ、バ・ア・スって、自然に歌っていた・・。彼の本当のホームランは、もっと弾道が低く、スタンドまでの時間が短い。） その中に、長島一茂の、父として、夫としての誇りが盛り込まれていて・・案外、彼の演技は見れました。同様に、駒田選手の演技も。鶴田真由はいまいちだが、かわいい（＋好み）から許す。 しかし、あんな派手な登板シーン（バックスクリーンから、花火と共に横開きのフェンスの中央から歩いて登場）を演出される「新人」なんて、それで実力を発揮できる選手なんて、そうそういないと思うが。

野球を知らない人にはやや不親切だろうが、「普通の阪神ファン」にとっては十分な映画ですね。