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[コメント] スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米)

ジョージ・ルーカスの大いなる勘違いや妄想も度を過ぎれば、さすがに笑って終わらせられない。
JKF

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まあ、言ってしまえば、この作品がCGを見せるだけの作品で、俺はそれすらもあまり楽しめないなんてことはエピソード1の『ファントム・メナス』を観たときから分かっていたことですよ。俺自身、EP1のレビューにボロクソ書いてますよ。熱狂的ファンの方々からすれば嫌いなら最初から観なければいいじゃねーかよって思いますよね。金も勿体ないことだし。俺もそう思います。例え100円レンタルだろうとこのDVDを借りようかと相当悩みました。じゃあ、何で観たのかって?その最大の動機がナタリー・ポートマンにあることが自分でも情けなくなってきます、ハイ。以下、とにかくけなしてけなしてけなしまくってます。ご注意を。

で、映画を観たいのかナタリー・ポートマンを見たいのか自分でもよく分からずに見始めたわけだが、これがまた前よりつまらなくなっている。前半、ラブホの看板みたいに光りまくってる未来都市を飛び回るチェイスに、コントそのものと化したラブシーン。ルーカス、あんたはこういう妄想しかしてなかったのか?自分に幻想的で美しいシーンが撮れないと思ったら『ロード・オブ・ザ・リング』みたいに、ラブシーンだけ別の人に撮ってもらえばいいだろうが。あんたは草原を二人で転がったり、禁じられた愛の苦悩とやらを薄っぺらい台詞でちょこっと描いてみれば切なくて幻想的なロマンスが完成すると思ってるのか?つーかアナキンはいつの間にあーいうキスの仕方を覚えたんだよ。いつの間にあーいう下心丸出しの目つきを覚えたんだよ。ジェダイの修行ばっかりしてるもんだからもう少し無知なのかと思ったよ。師匠のオビ=ワンは随分いろいろ教えてくれるんだ。空白の十年の間にパドメにあんなコトこんなコト出来たら・・・って考えていたんだろうね。欲求不満でさぞ大変だったことだろうに。

この後、何度停止ボタンを押そうと思ったことか。とにかく睡魔と戦いながら、クライマックスまで耐えきったわけだが、このクライマックスがカタルシスのかけらもない。ジェダイが沢山出てきてドロイドと戦う場面は、爽快さを求めたいところだ。それが追いつめられてどうするんだよ。しかも生身の人間は倒れるにしても血が一滴たりとも流れていない。まあ、それは毎度のことだけど、マジでこれでは子供の遊びじゃないかよ。遊園地でやってる戦隊モノのアトラクションショーじゃねーかよ。そこに救援するべくやってきたクローンの数は凄い。映像も凄い。だが、コピーによって作られた人間が防具を装着し大量に登場しても、生命や躍動感は微塵にも感じさせない。ドロイドにしても同じこと。いくら数が多くても、そこに命を懸けて戦う者、感情のある者がいない限り、それはテレビゲームと変わらないのだ。

俺は小さい頃、ウルトラマン人形と怪獣を戦わせて遊ぶことが好きだった。それは、遊ぶ本人にしてみれば面白くて興奮してくる。だが、それは他人の目から見れば面白くも何ともない。この映画は、ルーカスのショーもない妄想と人形遊びを無駄な金ばかり浪費して映画化したようにしか見えない。物語の力やスケールなんてものは失った。もう怒りとか呆れと言うより、もう早く終わってくれって感じだった。ナタリー・ポートマンの存在だけではオマケの★もあげられない。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)4分33秒 かける[*] あき♪[*] ハム[*] ペンクロフ[*] ボイス母[*]

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