[コメント] I am Sam アイ・アム・サム(2001/米)
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ダコタ・ファニングちゃん、天才!!本当に。可愛くて仕方が無い。抱きしめたいほどキュート。そして明るく元気そうな笑顔がまたキュート。飛び抜けてます。演技力も天才的。ショーン・ペンをも食ってる。彼女の可愛らしさと天才的な演技を見るための映画と言ってもいい。
ショーン・ペンはそれほどオーバーな演技もなかったし、巧いとは思う。ダコタ・ファニングとの親子コンビは絶妙だ。だが、後半に行くに従ってだんだん嫌になってしまった。元々、自分はショーン・ペンがそこまで好きではないからかもしれないが・・・。この映画でのショーン・ペンはダコタ・ファニングとともに画面の中にいてこそだ、と思った。
序盤は満点。ダコタちゃんの魅力も全開。だが、その後がまずかった。ダコタちゃんの出番もかなり少なくなった。気になったのは、サムからはルーシーがいない場面では娘への愛情を感じられないこと。これは見ている上でかなり痛い。感情移入も減った暮れもなくなってしまう。ショーン・ペンの演技からは感情を示すよりも、役柄の表面的キャラクターを表そうとする雰囲気が強く感じられた。演技はうまいのだが、サムになっているのではなく、サムを演じてる感が垣間見れてしまった。こうなると、目の前で繰り広げられている裁判には完全に嫌気がさす。魅力的であろう台詞が発せられても、言葉だけが空転しているように感じる。つまらない裁判シーンを見にこの映画を見ているのではない!
中盤、ものすごく時間をかけて描いたのに、終わりに近づくに従って不自然に削ったと思われる場面展開がなされ、流れが悪い。見終わっても、嬉しい気持ちになったりは一切しなかった。映画を通して"Love Is All You Need"を伝えたかったのだろうが、見終わってそれが納得できるには及ばない。さすがに甘い。
ビートルズカヴァーの音楽はなかなか魅力的。また、ピアノやアコースティックギターのサウンド中心のスコアも映画の雰囲気にはまっている。この映画はビートルズ讃歌的な映画なのだろう。サムの人生背景の描写不足や社会福祉について深く触れていない点はこの映画では気にしないとしても、無垢で純粋な愛の感動作として今一歩でした。
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