[コメント] アンダーグラウンド(1995/独=仏=ハンガリー)
秀作だと思うけど、ドゥシャン・マカベイエフの『ゴリラは真昼、入浴す。』(『Gorilla Bathes at Noon』)のパクリなので-2。さらにセルビア側の視点しか描けてないので-2。それでも音楽が素晴らしいので+1。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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こういうの作られると困る、というのが正直な感想。何も知らないで観れば楽しめたのだろう。喜劇と悲劇を組み合わせるなんざ、ドゥシャン・マカベイエフがとっくにやってしまったことではあ〜りませんか?
特に、マカベイエフがつくった『ゴリラは真昼、入浴す。』に構造が酷似。冷戦終結直後、社会主義に対するいわば「追善供養」としてつくったせいか、マカベイエフの作品には、お得意のドタバタ、ハチャメチャはなかったが、それにしても狡いというもの。エミール・クストリッツァは、この作品に対する批判にひるんで、「もう映画はつくらない」と宣言したが、すぐに撤回。次の作品『黒猫・白猫』(1998)を発表するが、それにはこういった事情があったからではないだろうか。
ただノー・スモーキング・オーケストラの音楽は素晴らしい。
Emir Kusturica & the No Smoking Orchestra の公式サイトはこちら↓ http://www.emirkusturica-nosmoking.com/
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