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[コメント] いつか晴れた日に(1995/米)

終盤に至るまでの、大切なシーンを敢えて見せすぎないアン・リーの繊細な演出が、全てはクライマックスのための心配りであることはもう十分に承知していながら、それでも唸らずにはいられない。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







クライマックスで、それまでの繊細なリズムを打ち破るかのごとく取り乱すエマ・トンプソンの姿を見て、(本作は旧作ながら)またしてもアン・リーにしてやられたと取り乱す輩がここに。

ロングショットで捉えた田園風景が繊細なリズムを生み出す一助となり、最後、真実の愛を手に入れたケイト・ウィンスレットが見せる穏やかな表情への変化も深い味わいを残す。

男優陣の性格のはっきりした位置づけと、鬱陶しいくらいに喋り過ぎる老女たちも楽しい。

(評価:★4)

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