[コメント] マイノリティ・リポート(2002/米)
今回のスピルバーグは悪い意味で滑っていたのだ。
この映画が貶されるとしたら,それはスピルバーグでありトム=クルーズでありフィリップ=K.ディックだからで,映画そのものは洗練されていてスゴイ,オモシロイ。
パンフレットに今回のスピルバーグの悪趣味なギャクは珍しく滑ってない,とあった。また,スピルバーグはこんな下品じゃない,というコメントもあった。でも俺から言わせればスピルバーグらしいお下品ギャグが今回は上手くヒットしなかったのだ。滑ってこそのギャグがトム=クルーズの演技を越えたポーカーフェイスの中で滑り止めを喰っていた。まさに悪い意味で滑っていた。
『ブレードランナー』や『トータル・リコール』に及ばない,という意見も。『ブレード・・』ならいざ知らず『トータル・・』にまで及ばないとは可哀相だが,SFとは画面の洗練さだけではない,という事を衝いた意見であろう。
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