[コメント] 欲望の翼(1990/香港)
サヨナラだけが人生だ、とばかりに出会い、別れてゆく人間たち。それはまるで、私たちの人生そのもの。
ウォン・カーウァイ監督作品の登場人物達は一度も本当に出会いはしない。 ただお互いの人生の中のほんの一瞬、接点があるだけだ。
まったく接点の無いはずの人間同士がある偶然によって交差し、いつの間にか別れてゆく。
でも、キャラクター達はその一瞬一瞬をかけがえのないものとして覚えているのだ。 いずれ別れてゆくことが分かっていても。
別れを経験するからこそ、新しい一期一会を愛おしく思うのだろう。
サヨナラから、新しい人生が始まる。まるで、私たちの人生そのもののように。
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