[コメント] 喜劇 女は男のふるさとヨ(1971/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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倍賞美津子の「笠子」も圧倒的な存在感。近所の菊さん、十日前にカミサンを亡くした男である犬塚弘、ストリッパー仲間の園佳也子も忘れがたい。或いは山本麟一の恫喝もいい。笠子の巡業中のストリップ小屋には左卜全と立原博(トランペット吹き)がいる。また、星子の兄貴は名古屋章だ。
笠子と照夫(河原崎長一郎)が結ばれる雨の夜のバスのシーン、「君が代」が流れ、窓の向こうに酔っ払いが縦構図で示されるシーンは日本映画史上最もアナーキーな演出かもしれない。松竹プログラムピクチャーの中でこのような演出を示すことができたということが真に感動的だ。
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