[コメント] 最高殊勲夫人(1959/日)
ドライでライトな都会派コメディ!まるで文子タンがキャサリン・ヘップバーンのようだ!!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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失恋したって泣いて唄えばへっちゃらちゃらちゃらだ〜〜い! 恨みっこなしで、笑って見送るさ。 君のシアワセに乾杯だぜぇ!!
日本人独特なウェットで恨みがましい精神構造のカケラも微塵も見あたらない。 今時にだってかなり珍しいタイプのコメディです。
爽やかに笑って告白して、んまあ、ナント両思い♪ 振ってしまったあのカレも、今は人前で堂々とキスして見せる(当時の日本人にこんなヤツはイナカッタ筈だ!) まるでイタリア人のように情熱的で人間的な人々。 なんの翳りも隠し立てもなく、太陽の下でのびのびと人生を謳歌する人たち。
マエストロ増村が描くは、現代日本の「あらまほしい姿」 本当に人間的に解放され、男も女も生きることの喜びを全身に満ちあふれさせる世界。 良きかな、良きかな。
キャッチボールをする文子タン。 ハンバーグにかぶりつく文子タン。 駅までの野道をハイヒールで行く文子タン。 牛乳を口から溢れさせる文子タン。
社長の家のフィフティーズ風モダンなデザインのワイアーの足つき灰皿(キドニーシェイプ/白) ローゼンタール風のバウハウスデザイン風ティーセット(白) 緑のソファーにレンガ色、社長夫人のスーツ。 その上に羽織ったショールの裏地、ブルーグレイのサテン生地。
ストップモーションになった、若い二人のイキイキとした表情。 若いって、生きるって素晴らしい。
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