[コメント] スコルピオンの恋まじない(2001/米=独)
「40年代前半の米国」の暗鬱は軽々かわされ、懐古的様式美だけが抽出される。その真摯な不謹慎。ハントのとろける目つき、「お色気ムンムン」という死語を地で行くセロンの確信犯に涎。「弁解王」アレンのお家芸は冴え渡り、「梯子を登る」だけで面白いという境地もつくづくズルい。おじさん連のアホ面や抑制されたエイクロイドもハマり、花火と劇伴の可愛さには思わず頬が緩む。いいよ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アレンって身投げシーンの演出が本当に面白いです。他にどれだけ例があるのか、まだよく知りませんが、『人生万歳!』で一番可笑しかったのも身投げシーンでした。カットを割ってタメたりしないで、会話の延長でそのまま身投げしにいくんですよね。未遂ですが。『人生万歳』はまたひと味違いますが、ぜひ未見の方には見ていただきたいと思います。面白いよ。
省略技法の冴えもやはり気持ちいいです。
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