[コメント] ロボコン(2003/日)
古厩智之の『この窓は君のもの』は大好きな作品で、個人的には邦画ナンバー1です。この監督さんとは年齢が一緒ということもあり勝手に盟友くらいおもっちゃっています。で『この窓は君のもの』が大好きな理由は、
1.舞台設定
幼少時を田舎ですごしたものにとっては憧憬を誘う雰囲気がたまらなくいい!
2.状況設定
好きな女の子の家と2階がつながってるなんて夢のような状態がたまらない。
3.主人公の女の子(清水優雅子)の微妙な可愛さと田舎臭さがリアルで良い。
4.妙に素人臭い演出と実はすごくこだわってそうで素晴らしいカメラワークがぴったり で最高に良い。
5.とにかく青春時代の男子が夢想する世界を忠実に上手に描いていてそれがたまらなく 良い!
って感じかな。『まぶだち』も好きだけどテーマが全然別でそれが個人的には残念なところでした。 それで今回の『ロボコン』。最初は監督がだれか知らなくてテーマの選び方が『ウォーター・ボーイズ』みたいで二番煎じな映画という印象しかなかったが古厩智之最新作と知って相当期待してました。 で、どうかというとここのレビューでも演出について賛否両論ですが、どちらのレビューも分かる気がするし合ってると思う。確かに全体を通じての話の持っていき方が強引で無理があるし特に里美がロボット部へ熱中していく過程や理由が描かれなさすぎてる気はする。徳島の町並み、男3人女1人の部員での合宿、みんなでゴロ寝、夜の部活後のラーメン、なんてやっぱり心をくすぐられる設定は随所にある。でも何となく全体のつながりが不自然な感じで『この窓』の時のように映画を観ている間ずっと鼓動がたかなっているような感動は確かになかったかな。しかし古厩智之の進むべき方向は絶対的に正しいと思うし、こういう映画をどんどん作ってくれる事を心から懇願する。 あと個人的に大ヒットは伊藤淳史、画面の端に映るだけで何か笑える存在感、ほんと最高でした。
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